賢者は歴史に学び

島崎藤村の「夜明け前」の有名な一説
〜十七世紀、四代将軍綱吉の時、
遠く極東への旅の中、江戸を訪れた和蘭人ケンペルの眼に映った日本並びに日本人。
「日本人は義烈で勇猛な性質がある。
多くの知られないような神仏の如きをも軽んずることをしない。
しかも一度それを信奉した上は、
頑としてその誓いを変えないほどの高慢さだ。
もし、その高慢さと闘争を好むの性癖を除いたら、
則ち温和怜悧で、好奇心に富んでいることも、その比を見ない。」

十七世紀、医学も自然科学も、いまだ未開発の日本、
&日本人を、軽蔑もせず、「上からの目線」で見下すこともせず、書き残している。


加藤清正はフィリピンとの貿易で、財を蓄え、熊本城を、
それまでの彼の戦いの経験から、籠城できる様に、そして、不倒をめざし、
築城したのだそうです。