映画・ハンナアーレントを見て

収容所体験のある哲学者ハンナ・アーレントは、
ユダヤ人大量殺りくの悪の本質に迫ろうとした。
彼女は、裁判を傍聴してアイヒマンを極ありふれた人、怖いほど凡人である、と感じる。
≪映画の中の記録画面から見て取れるアイヒマンは、ドイツ人らしい表情のない堅物な感じがした・・・≫


そして、真面目に、組織に忠実な公務員・官僚がみずから考えることを止めた時に、
結果として為してしまう『悪』=「悪の凡庸さ」と名付けた。


百万の悲劇を単なる数字に変えてしまうのは怪物の様な政治家ではなく一般人に潜む凡庸な悪(保身)、公務とする姿勢


今の議員さんをみていると、
議席確保=保身、キャリア形成が第一義と感じてしまうのは
一人だけか?


政治において服従と支持は同じもの
一人の死は悲劇だが、百万人の死は統計である、と新聞の評にあった。