悪の凡庸さ

無思考性、
平凡な人間がおこなう悪こそ本当の悪である=「悪の凡庸さ」


上記は、ハンナ・アーレントのナチ・アイヒマン裁判での結論。


彼女は、
現代の最もすぐれた政治思想家の一人。ドイツ生れのユダヤ人女性で,ハイデルベルク大学などでヤスパースハイデッガーらに学ぶ。1933年ナチスの迫害を逃れてフランスに移住し,41年にはアメリカに亡命,51年帰化した。《全体主義の起源》(1951)は,反ユダヤ主義帝国主義に焦点を置いて,ナチズムやスターリニズム心理的基盤を分析したものであり,《人間の条件The Human Condition》(1955)は,全体主義の現実的基盤となった大衆社会の系譜を思想史的に追求したものである。