60回記念伝統工芸展

日本伝統工芸奨励賞受賞の書の硯に品格の高さ、
革新への静かな意思の確かさに目を奪われました。


沖縄の人間国宝平良敏子さんの芭蕉布織は
御年92歳とは思えない、モダンなデザインの逸品で、
感嘆の声が多く聞かれました。


石川県は木竹工、漆芸、陶器、友禅染めなど、
伝統工芸の盛んな地で、今回も若い元ITプログラマ−の竹工芸、
JAPANという漆工芸に複数の受賞者を排出していました。
技術の継承に尽力した諸先輩がいてのことでしょう。


九谷焼きの四代徳田八十吉さん(女性)の出品作も、
父親の三代に似て、そして、初代八十吉翁の藍色をグラデーション化した作品でした。