「歴代・沈壽官」展

細かい仕事に唸りました。
日本橋三越の「歴代・沈壽官」展
薩摩焼は、16世紀末の豊臣秀吉による文禄・慶長の役の際に朝鮮半島から
連れてこられた陶工達によって始められます。
沈壽官窯の初代・沈当吉もその一人でした。
陶工達は苦難の末、20余年の歳月を経て薩摩焼を代表する
白薩摩の陶土を発見。その後、江戸期を通じて薩摩藩主島津家により保護され、
重要な産業として発展を遂げます。
江戸時代末期になると、明治維新の前年1867年に薩摩藩は単独で
パリ万国博覧会薩摩焼を出品。
時代の流れで薩摩藩の庇護を受けられなくなった、明治の時代、
十二代沈壽官は、薩摩焼を象徴する技法の一つである、
「透彫」を考案し、沈壽官窯の中興の祖となりました。
ウィーン万国博覧会では十二代沈壽官が中心となり出品した大花瓶一対が賞賛を得て、
欧米にも活路を見出して行きました。
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/chinjukan/