映画「ベアテの贈りもの」と理容業界

映画「シロタ家の20世紀」を見てきました。
http://sirota-family.net/about/index.html
http://www.iwanami-hall.com/contents/now/now.html#discription
映像による戦後日本女性史と評価される映画「ベアテの贈りもの」
戦後の日本人女性の人権確立に多大な影響を与えた日本国憲法第14条及び24条“男女平等”
その草案作成に携わったアメリカ人女性、ベアテ・シロタ・ゴードンさんの半生と、
その功績を綴った長篇ドキュメンタリー。
監督・脚本は「夢は時をこえて-津田梅子の紡いだ絆」の藤原智子さん。

その制作委員会には・労働省婦人局局長時に、「女性が当たり前に活躍できる時代に」と、
男女雇用機会均等法の成立に関わり、労苦の多い割りに実りの少なかった同法を、
「小さく産んで大きく育てよう」と、後輩女性官僚達に、
視点の転換をリーダーシップした、赤松良子さんも大きく関わりました。

2005年12月、パリの日本文化会館で《ベアテの贈りもの》が上映された時、
ベアテ・シロタ・ゴードンさんの従姉妹の娘にあたるアリーヌ・カラッソさんが現れた所から
この映画が始まったそうです。

ベアテさんの父は、17年間にわたり日本のピアニストを育てた世界的ピアニスト、
レオ・シロタさん。その弟で音楽プロデューサーとしてパリで活躍し、
後にアウシュビッツに送られたピエール・シロタの孫娘がアリーヌ・カラッソさん。

第二次世界大戦中のヨーロッパで、ユダヤ人家族のたどった運命=
祖国を出て、他国で味わわされた出来事などが描写されています。
ゲシュタポ、収容所、ノルマンディ上陸作戦、大戦下の日本にいた外国人の状況、

ベアテの贈りもの』日本国憲法第14条及び24条“男女平等”は、
ただ単に日本に精通した女性(戦前の日本の女性の地位の低さ)が草案したのではなく、
平和を願う、心からの声だった・・・
園田高弘さんのソプラノ歌手の歌の様な、繊細なピアノの音も印象的でした。


1985年、男女雇用機会均等法が成立しました。
20年以上前のことです。今、これに違反するという裁判が多くみられます。
このような裁判をかかえては企業イメージに関係するとの懸念からか、
和解が増えているそうです。外圧に弱い? ?
理容業界&組合はさて、どうしますか?