師弟、友、アマチュア

「ルオーとマティス
http://www.mew.co.jp/corp/museum/exhibition/08/080308/

画風が両極端ともいうべき
両者による往復書簡がみつかったということで、関心をもちました。

その中で、亡くなるまで、モロー先生と呼び続けたギュスターヴ・モローは、

キリスト教に縁の薄い当方には、理解しがたい絵画を描いた画家という
印象しかないのですが、
1892年、国立美術学校の教授となり、
自己の独創的美学を押し付けることなく、
過去の巨匠に学び、個性を伸ばしていくよう指導をしたそうです。

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課題をコツコツこなすタイプの、教授も一目おいたルオーについては、
「荷物も食料も持たず、砂漠を行くことになるだろう」と予言。
一切の流行を排除する様助言したということです。


枠にはまらず、マイペースに学ぶ
マティスについては、「油彩をシンプルにするだろう」と予言したとか。
モロー先生は作品からはうかがい知れない先生だった?!
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東京都写真美術館
<マリオ・ジャコメッリ展>
http://www.syabi.com/details/mario.html
印刷を職業とした、アマチュア写真家ながら、生と死という、
深い作品世界を遺したということで関心を持ち、

作家・辺見庸氏の展覧会リスト・冒頭文が印象的でした。
「・・・すぐれてカラフルなモノクロームを表現しえたことで、
万象の色彩をつとにこえたのである。
それは最新のデジタル技術を総動員してもよくなしえない、
魂の芸術である。」


マチュア写真家は、現在も数多く、将来、名を遺す人もいるのでしょう。