映画「胡同の理髪師」

9日から上映・開始され、早速みてきました。
http://www.iwanami-hall.com/contents/now/now_discription.html

〜北京の旧城内を中心にある細い路地、胡同(フートン)には、
伝統的な建築様式で作られた庶民の古い家屋が建ち並ぶ。

その一角に暮らす実在の93歳の理髪師チン・クイさんの
日常をドキュメンタリータッチで描き、
人生の「豊かさ」とは何かを静かに問いかけ、
そのチンさんの豊かな人間性を画面に描き出した、
岩波ホール・40周年記念・映画です。

ロビーに飾られたチンさんの直近の写真は、
赤い色も入った洒落たセーターを着た、
初めて飛行機に乗って、来日した時のものでしょうか?
モダンボーイ?でした。

北京オリンピック前の自由経済化・近代化の中、
「足るを知る」という、充足感がリアルに残る、佳品でした。


同業ゆえに理解できる、剃刀さばきに、独特のカット法なども
見ていて、唸り・・・、
現役の隣国・日本の理容師としては、
現代の中国のヘアーサロンも遠くからでよいから、
映像に入れて欲しかったかしら・・・

『放睡』と言う『按摩指圧』とは違う、
解毒するという施術内容は、【BAR BER ナゴヤ】が取り組むリアル店施術にも
通じる様で、大変興味を覚えました。